試験

本日は、高校の実技試験日でした。


私の生徒も3人演奏しましたが、弾く前は自分が演奏するよりも緊張しました。この緊張にはなかなか慣れないものですね。


合わせて27名の演奏を聞かせてもらい、やはりしっかりと曲のイメージができている生徒は最初の1音から違うなと。


音楽が始まる前は常に静寂が存在します(咳払いやペン、紙の音は除いて)。という事は、同じ時間の流れの中から静寂を中断して私達は最初の1音を鳴らすわけです。その1音は静寂から次第に発展するのか、静寂をぶった切って始まるのか。またその音は遠くから聞こえてくるのか、自発的に聴衆に向かって音が飛んでいくのか。方向、距離、静寂からの移り変わり方、あらゆる事を考えなければなりません。休符やアウフタクトから始まる曲は、更に深く考慮する必要があります。


音にイメージを持つ事は大変重要ですが、1音目を鳴らす前から音楽、音作りは始まっています。

もちろん、最後の音もあとに続く静寂とどのように結びついているか良く考える事が必要でしょう。


時間芸術である音楽の考え方はとても深いです。興味のある方はレッスンの時に聞いて下さい。少し長い話になるかもしれませんが、水を片手に熱弁いたします(笑)