ベートーヴェンの日記④

本日はベートーヴェンの日記から有名な言葉をご紹介します。ひとまずこのシリーズは最後になります。


【おまえの芸術のために、もう一度社会生活の些事すべてを犠牲にせよ。おお、すべてに優る神よ!なぜなら全知全能なるその永遠の摂理は、死すべき人間の幸不幸を導きたもうからである】


この言葉にハッキリと彼の意志が見て取れますね。そして何のために作曲を続けるのか、何のために生きるのか。

神から授かった身をいかにして神に返すか。それは、ベートーヴェンに与えられた音楽に、自分の魂を生涯捧げ続けることだったのでしょう。


さらにベートーヴェンはこのような言葉も日記に残しています。


【おまえは自分のための人間であってはならぬ、ひたすら他者のためだけに。おまえにとって幸福は、おまえ自身の中、おまえの芸術の中でしか得られないのだ】