平和を願って

この1週間、ニュースではロシアのウクライナ侵攻のニュースばかりが流れています。

それまではコロナ関連のニュースばかりでしたが、今はほとんどなくなりました。


それだけこの問題が重大な事件として日本のメディアも取り上げているのだと思います。


「戦争が始まるかもしれない」

このような言葉を耳にするようになってきましたが、世界ではもうすでに様々な戦争が起こっています。

日本ではほとんど報道されないコンゴ紛争では、今までに約600万人もの人が亡くなっています。



ロシアへの留学中、私の住んでいたモスクワでは2回ほど大規模なテロ事件がありました。そのひとつは地下鉄の駅が爆破されたもので、私もよく利用している路線だったので、地下鉄に乗る際は常に周囲を警戒して乗っていたのを覚えています。


日本で電車に乗っていると、モスクワ時代とは考えられないくらい平和な時間を感じますが、留学中の数々の「恐ろしあ」体験は、物事を世界標準で見れる良いきっかけになりました。



また、昔読んだ本で、「世界がもし100人の村だったら」という本があります。大ベストセラーになったので読んだことのある方も多いかもしれません。

タイトルの通り、世界の人口63億人を100人の村に置き換えるとどうなるか?という内容なのですが、今でも覚えているのは、100人の中で大学の教育を受けるのは1人、コンピュータを持っているのが2人といった節です。この本を読んだ時がちょうど大学生だったため、衝撃を受けました。


その時に感じた自分が普通ではない、標準ではないという感覚。

ここ最近のニュースを見る度に、その感覚を少しずつ思い出しています。


日常生活の中では、常に今の環境に慣れて今の状況が普通になってしまいますが、それでも視野を広く持ち続け、世界に関心を向けることが平和への一歩になるような気がしています。