調性で涼む

前回は、涼しさを感じるピアノ作品を紹介しました。


音楽には色々な調性がありますが、個人的に一番涼しさを感じるのは【ト長調】です。

そこで今回はト長調の作品を紹介していきます。


◆サンサーンス/ 白鳥

チェロで一番の名曲で、誰もが聴いたことのある曲でしょう。アンコールの定番曲でもあります。


◆バッハ/ 無伴奏チェロ組曲第1番 1楽章

こちらもチェロの美しい響きを楽しめる名曲です。


◆ブラームス/ ヴァイオリンソナタ第1番 1楽章

第1主題は軽やかな抒情性があり、第2主題は甘く動きのある美しいメロディーと、全く隙のない傑作です。


◆モーツァルト/ アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク

冒頭からさわやかな風が吹き込んでくるような、こちらも弦楽器の名曲です。

題名の意味は、“ひとつの・小さな・夜の・音楽”となります。


◆ラヴェル/ 亡き王女のためのパヴァーヌ

大変優雅で繊細で美しい、しかしどこかとても悲しみに溢れた作品です。私はこのような調性の支配が長調↔短調と不安定に入れ替わる作品がたまらなく好きです。



やはり【ト長調】は弦楽器の鳴りやすい調性でもあるため、ヴァイオリンやチェロなどの作品が多いですね。

あまり重厚で壮大な作品というよりは、優美で軽やかな作品に使われるイメージです。


ただし、これはあくまでも個人的な調性へのイメージであって感じ方は人それぞれです。そして正解や間違いがないのが音楽。

是非皆さんが涼しさを感じる調性や作品も知りたいな〜と思います。


それではまた。