音大必修科目

来月9月からいよいよ受験が始まります。

音大の場合、一般受験はだいたい1月からですが、AO入試は9月からが多いです。


そこで本日は、個人的に音大(ピアノ科)の必修科目になればいいなと思う科目を、完全主観であーだこーだ述べたいと思います。



①古典舞踊


実は私の母校である東京藝大ではこの科目は必修ですが、他の音大ではあまりカリキュラムに入っていません。

在学当時は出席率断トツのワースト1位科目。4年間で取ればいいのでだいたい3〜4年になってから慌てて履修する科目です。(いや、あかんやん!)


そう、なので反省も踏まえて今の高校生達に言いたい。この科目は非常に重要であると!


バッハの組曲などを見てみると分かりますね。アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグなど、色々な舞曲が出てきます。拍子もテンポも違えば、どこに重心がかかるのかもそれぞれの舞曲によって違いがあり、それを弾き分けなければなりません。


それらの舞曲を身を持って体験できるこの授業は大変重要であり、全ての音大で必修にしても良いのではないかと思います。



②宗教学


こちらはほぼどの音大にもない科目です。

私達のあつかうクラシック音楽は、ヨーロッパの音楽です。西洋音楽史は必修なのに、西洋の文化や思想を学ぶ機会がないのは大変残念に思います。むしろこちらの方が作曲家の作品への意思や思考に直結するのに、、


バッハ、ブラームス、メンデルスゾーン、フランク、フォーレ、プーランク、メシアンなど、聖書(キリスト教)への理解がないと弾けない作曲家は挙げるときりがないほどいます。

また、作品でもミサ曲、カンタータ、コラール、オラトリオ、レクイエムなど数多くの宗教音楽があります。


特に声楽科は必修、ピアノ科でもせめて選択科目のひとつに入れて欲しい科目です。



③作曲法


音大ピアノ科の必修科目には、ソルフェージュや対位法はあるのですが、例えば何かの作品を自分で作曲してみるというものがありません。

即興演奏やコードの理解、それぞれの作曲家の作曲技法、これらは音大の時にたくさん勉強したかったなと思います。


確かにまずは演奏ですし、毎週のレッスンのためになかなかピアノを弾く以外のことに目を向ける暇はないのですが、トータルで考えると暗譜もしやすくなるだろうし、作品の構成を理解し構築することができれば演奏の説得力も増すはずです。



以上、本日のつぶやきでした。

あと、受験生は志望する大学のカリキュラムを事前に知っておくのもオススメです。

ではでは。