ピアニスト紹介 第7回

ピアニスト紹介シリーズでは、初めての女性ピアニストになります。

そして、女性ピアニストの中では一番有名な方ではないでしょうか。


【マルタ・アルゲリッチ】


第7回ショパン国際ピアノコンクールの優勝者で、81歳の現在も現役でバリバリ演奏しています。


昔は家にCDがあってもあまり聴いてこなかったのですが、最近はよく聴きますね。おそらくピアニストの中で一番聴く機会の割合が増えたんじゃないかな。

理由は2つ。

1つ目は、私は学生の頃からどちらかというと(自分がどう弾くかは別で)テンポがゆったり目のピアニストを好んでいたこと。

2つ目は、奏法を研究していく中でまさに理想の演奏のひとりに彼女がいたこと。


特に2つ目はとても重要です。私がロシアで学んだロシア奏法(重力奏法)を、アルゼンチン出身である彼女が完璧に体現していたので。そこからロシア・ピアニズムの見方も180度変わりましたね。

なので自然と聴く機会が増えていった、、というより研究対象のひとりとして観る機会が増えたということになります。


このあたりの奏法の話はまた別にするとして、普通に考えて80歳を超えてもバリバリ演奏できる奏法、というのはやはり特別なはずで興味深いですよね。


【マルタ・アルゲリッチのおすすめ作品】

う〜ん、彼女の場合は録音がありすぎて困りますね、、

なので私がよく奏法研究で観ていた動画をひとつ。


◆バッハ/ パルティータ2番


この動画は、You Tubeで見れるのですが、色んな角度から撮影してくれているんですよ。手のアップのアングルもあり、本当に勉強になります。

この動画をプロジェクターでスクリーンに映しながら一日中解説とかしたいくらいです、笑

音大、音高に通う皆さんは、なぜあれだけ脱力した奏法から、あんなにも「芯」のある音が出るのか是非研究してみて下さい。


この他、ショパンのピアノソナタ第3番の動画もおすすめですが、少しノイズがあるのが残念ではあります。



ということで、本日は女流ピアニスト、マルタ・アルゲリッチの紹介でした。

一度生で聴いてみたいピアニストのひとりです。チケットバカ高いのですが、、