前回のピアニスト紹介(第7回)で、少しロシア・ピアニズムの話が出ましたが、ついにこの方の出番です。
【ヴィクトル・メルジャーノフ】
すみません、、「誰?」ですよね?
一応私の師匠であります。
といっても、レッスンを受けたことは3回のみなのですが。
どういうことかというと、私が留学した時はすでに90歳でして、音楽院に来るのも大変なため限られた生徒しか見てもらえなかったのです。
なので、私は彼の弟子であるユーリ・スレサレフに習っていました。(二度めの「誰?」はなしで、、笑)
ただ、寮の部屋ではよくメルジャーノフの演奏を観て研究していました。
そういう意味では師と言っても良いでしょう。
どちらかというと、教師として有名な彼ですが、全ソ連ピアノコンクールでリヒテルと1位を分け合うなど、実力も相当なものを持っています。
前回のアルゲリッチと同様、何度も演奏動画を観たピアニストのひとりです。
【ヴィクトル・メルジャーノフのおすすめ作品】
というわけで、メルジャーノフの場合も動画がメイン。
かなり高齢になっての演奏ばかりですが、彼がよく言っていた「脱力の重要性」はその柔らかさとしなやかさのある動きから見て取れます。
個人的によく観ていたのはスクリャービンとショパンかな。
あとひとつCDですが、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番はめちゃくちゃ聴きました。
◆スクリャービン/ ピアノソナタ 第5番
◆ショパン/ 24の前奏曲集
◆ラフマニノフ/ ピアノ協奏曲 第3番