ラフマニノフ生誕150周年

2023年は、ラフマニノフ生誕150年の年にあたります。


私はロシアのモスクワ音楽院に留学しましたが、きっかけはやはりラフマニノフやスクリャービンなどのロシア物が好きだったことが大きかったです。

とてつもなくスケールの大きな音楽は、広大なロシアの土地や建築物のようです。

そして何といっても美しいメロディー。


本日はラフマニノフの「美しい」曲にフォーカスして進めていきましょう。

ラフマニノフの名曲と言えば、ピアノ協奏曲2番、3番やピアノソナタ2番などが挙げられます。ですが今回は純粋に美しい楽曲、そして派手なのは除いて緩徐楽章のみで数曲ご紹介します。



◆ピアノ協奏曲第1番 2楽章 Andante

有名なピアノ協奏曲第2番の2楽章も美しいのですが、この第1番の2楽章も作品番号1らしく、ラフマニノフの青春が詰まったような美しい楽曲です。演奏時間も約6分と小規模で聴きやすいのではないでしょうか。


◆チェロソナタ 3楽章 Andante

ピアノ協奏曲第2番の作品番号は18になるのですが、チェロソナタはひとつ違いの19になります。同時期に作曲されたことから、この作品も傑作に間違いないのですが、ピアノ協奏曲第2番ほど有名ではない印象です。個人的にはラフマニノフ全楽曲中一番の傑作だと思っています。あまりにピアノが難し過ぎてピアノソナタじゃん!て感じですが、、

30分を超える大曲で終始素晴らしい作品なのですが、まずは3楽章の美しさに酔いしれてみましょう。


◆交響曲第2番 3楽章 Adagio

あまりに美しい楽曲のため説明不要なのですが、これこそが、ザ・ラフマニノフの旋律といった感じですね。今までの2曲に比べると演奏時間も長いのですが、日頃の疲れを癒やす目的で、静かに集中して聴いてみるのはいかがでしょうか。

先の2曲に関しては、ピアノが大活躍できる楽曲なのですが、この曲に関しては交響曲なのでピアノが参加できない。聴いた後で逆にこのストレスに悩まされる罪深い1曲になります。笑



いつもとは違うジャンルをと思い、ピアノソロ曲以外で選曲しました。あとは夏なので爽やかな長調で。


猛暑が続きます。音楽を聴いて耳からも涼んでいきましょう。